高齢者専用宅配弁当 宅配123

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ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.48

笠原美恵子さん
介護支援専門員、主任介護支援専門員、介護福祉士、管理者

母の介護を機にアパレルの世界から思い切って転身

 

 

 20代の頃からずっとアパレルの仕事をしていたんですが、父が亡くなったときに、忙しくて最期をきちんと見てあげられなかったという後悔が残っていたんです。そして、母のことはきちんと看たいと思ったのと、一人暮らしにしておくのが心配だったので、50歳になったときに思い切って介護の世界に飛び込みました。
 まずはヘルパー1級の資格を取得し、非常勤で訪問介護の仕事を始め、その後、高齢者通所介護、障害者通所、精神病院の認知症病棟などに身を置きました。色々経験したのは、介護福祉士の資格を取るにあたり、テキストを読んでいるだけではわからないことだらけなので、まずは実践してみようと思ったのと「将来的に絶対に役に立つだろう」「現場経験の多さが武器になる」という思いがあったからです。今はおかげで施設利用の相談を受けた時などスムーズに説明ができています。
 やはり、最初は慣れない仕事に苦労しましたし、収入減など悩みもありましたが、元々祖父母と一緒に住んでいたので高齢者の方は好きでしたし、勤務先がバックアップしてくれたので、なんとか乗り切れました。仕事をする上では、利用者の方やご家族と接するときは目を合わせ、笑顔でのコミュニケーションを意識しています。そうして何年も関わらせて頂く中でご家族に頼られ、感謝され、ご本人が施設入所された後も定期的に連絡を頂けたりすると、やりがいを感じますし、お役に立てたという充実感があります。

 

 

仕事ではしっかりコミュニケーションを取ることを意識

 

 

 ケアマネの資格は社協をやめるときに取得して、老健でケアマネとして働き始めたのですが、1年経ったときに「居宅をやってみないと醍醐味はわからない」と思ったんです。ちょうどその頃、母が通っていたデイサービスに併設の居宅ができたので、相談員として参加し、デイに行きたがらない母と一緒に通っていました。
 その後、現在の居宅に移りましたが、これまで9年、居宅で8年ケアマネの仕事をしてきましたが、人と話するのが好きなので、この仕事はあっているかなと思います。ただ、実際に母を介護するまでは、家族がいれば介護はできると思っていましたが、実態をわかっていなかったなと痛感しています。
 また、利用者(母)の娘としての立場でもあったので、「こういう言われ方すると突き放されたような気持ちになるんだな」といった実体験があり、利用者やご家族の立場に立って考えて、一緒に解決していこうという意識は強くなりました。
 そしてヘルパー時代から、仕事をする際はコミュニケーションをしっかり取ることを意識しています。そうして仕事をしている中で、ご家族に喜んでいただけたときや、利用者の方が施設に入った後も顔を見せてくださったりするときに、やりがいを感じますね。

 

 

休日はしっかり休息してエネルギーをチャージ

 

 

 今は夫と二人暮らしで、土日は休みですが祝日は出勤しています。事業所が自宅から近いので、通勤の苦労がないのは助かります。最近は主人が体調を崩していて、自分も体がしんどくなってきているため、休日はしっかり休息してエネルギーをチャージするようにしていて、猫と3人でまったり過ごすことが多いですね。
 ストレス解消法は、30年ぐらい続けているジャズダンスでしょうか。昔は心身ともに仕事で疲れきっていて、まだ30歳代というのに毎週休みは病院やマッサージに通っていました。ダンスを始めてからは体幹が鍛えられて筋肉もつき、体調が整うようになって医者いらずになりました。今も週に一度はレッスンに通い、毎日ストレッチも続けているので、いい健康法になっています。これがあったから今までの30年、苦難を乗り越えて来られました。これがなかったらとっくに病気になっていたでしょう。娘を心配しながら逝った亡き父からの贈物だと思っています。
 また、猫もストレスを癒してくれますし、お花を見るのも好きなので、庭で育てた花を猫と一緒に見るのがいいリラックス法です。

 

 

自炊を意識して、お昼のお弁当も時間をかけて手作り

 

 

 私の担当利用者の方は高齢のため、食が細くなり一度に全部食べられない方が多いんです。でも、宅配クック123は「半分取っておいて後で楽しみに食べたい」「冷蔵庫保存がそのまま出来るので便利」「お試しが出来るので良心的」ととても評判がいいんですよ。
 私自身も食事には気を使っていて、なるべく早起きしてお昼のお弁当を作っています。やはり昼食をしっかり食べるのが、一番効率がいいかなと思うので。肉が苦手な分、お魚や卵でたんぱく質を摂るようにしているのと、野菜が大好きなので、お弁当の半分ぐらいが野菜かもしれません。
 時間をかけてお弁当を作るので、朝食は簡単に済ませることが多いです。また、夕食も帰宅後に作るので、あまり手がこんだものは作らないですが、できるだけ自炊を心がけています。
 健康法としては、①十分な睡眠 ②体を冷やさない ③整腸 を心掛けています。とくにコロナで学んだ「免疫力を下げない」を実践しています。あとは胃下垂なので食べすぎないように気をつけています。間食をちょくちょくするのが自分の体にあっている気がします。

 

 

現状維持を目標に、できるだけ長く仕事を続けたい

 

 今後の目標は、年齢も年齢なので、できるだけ現状を維持して、長く仕事を続けていきたいなと思っています。やはり何事も続けることって難しいですが、とても大切だし、まさに「継続は力なり」と思っているので。
 あとは、利用者様の数がかなり増えてきて、正直めいっぱいになってしまっているんです。スケジュールを10分刻みで組むようなこともあり、そうなると時間のやりくりするのも大変ですし、アクシデントが重なると大ごとになることも。なので、できるだけご迷惑がかからないよう、仕事をこなしていきたいと思っています。

 

所属先:市進ケアサービス 居宅支援事業所るりいろ