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ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.40

片岡雅人さん
看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、訪問看護ステーション管理者

母のすすめで看護師となり、介護の仕事を経て訪問看護ステーションを開業

 

 

 高校生の頃、卒業後は地元で就職しようかなと考えていたのですが、看護師の母親から「医療関係の仕事に就いたら」と言われたのをきっかけに、看護学校への進学を決めました。正直、看護をやりたい! という熱意があったわけではなかったですし、研修などが大変でやめようと思ったことも何度もありましたが、母親の助言もあり、なんとか卒業して横浜の大学病院で勤務を始めたんです。
 その病院に3年ほど勤めた頃、ちょうど介護保険がスタートしたので、仕事もきつかったですし、新しい分野の仕事に興味もあって、在宅介護支援センター(地域包括支援センターの前身)に転職しました。そこで約2年、別の地域包括支援センターで計5年勤務し、ケアマネの資格を取得したんです。その後、在宅メインで仕事をしていましたが、その中で「8050問題」の80=高齢者だけでなく、50=精神疾患や障害のある方のケアも必要だと感じるようになりました。そして今年4月、精神疾患や精神障害の患者の方の支援をメインとした訪問看護ステーションを友人と立ち上げたんです。

 

 

現在の仕事に大いに役立っているケアマネジャーとしての経験

 

 

 ケアマネの仕事をしていたときに一番心がけていたのは、やはりスピード感です。相談や依頼をされたら、できるだけ早くレスポンスをするようにしていました。スピードは評価もされやすいですし、「こんなに早く動いてくれてありがとう!」と言ってもらえると、やりがいにもつながります。利用者の方やそのご家族との信頼関係も、そうやってすぐ動くことで築けていたなと思います。
 あとはヒアリングの際は相手の言い分をしっかり聞き、知識をひけらかさないよう意識していました。もし相手が間違ったことを言っても、「それは制度的にできないよ」とただ否定するのではなく、うまく言い方を工夫しながら納得してもらうようにも心がけていましたね。
 また、ケアマネの仕事はいろんな出会いがあり、その分自分の世界も広がりましたし、世間話をしているときが一番楽しかったです(笑)。
 そして現在訪問看護をしていて、ケアマネとしての経験はとても役に立っていると実感しています。やはりマネージメントの仕事は視点が高く、俯瞰で物事を見るので、ほかの支援との連携や、行政や地域の他のサービスがないかなど、マネージメントの視点を持って仕事ができるというのは大きなメリットです。

 

 

お酒を片手におしゃべりするのが一番のストレス発散法!

 

 

 土日祝日は休みをとるようにしています。休日は午前中も寝て充電をして(笑)、あとは家のことをやったり、コロナ禍前は友達と飲みに行ったりしていました。とくにお酒を飲みながらおしゃべりするのが好きなんですよ。とくに、違う業界の人と飲みに行くと、いい刺激になります。また、これも今はコロナ禍で控えていますが、横浜スタジアムでベイスターズの試合を見ながら飲むのも、ストレス発散にもってこいでした。
 あと、それほど旅行好きというわけではないですが、各地で医療や介護の世界で頑張っている仲間に会いに行くのは好きですね。仲間の活動の様子を見て参考にしたり、ときには相談に乗ってあげたりして、いい勉強になっていますし、あちこちに行くことでいい息抜きにもなり、まさに一石二鳥! 
 他の人から見ると、そういった活動が仕事をしているように感じるらしいんですが、そもそも人と会うのが趣味みたいなところがあるので、自分ではまったくそんな風に思っていません。以前新潟に行ったときはおいしい海の幸をご馳走になりましたし、それも楽しみの一つです。

 

 

食べることにはこだわりなし!? コロナ禍以降は意識して歩くように

 

 

 看護師として高齢者向けの食事について講義をすることもあるのですが、高齢者向けの宅配弁当というのはメリットどころではなく、もはやライフラインだと思っています。やはり買い物に行けない方もいますし、料理ができない方もいるので、お弁当を毎日届けてくれるというのは、本当にありがたいサービスですよね。
 ただ、自分自身は食べることに関してなんのこだわりもないんです(笑)。野菜もあまり食べないですし、どちらかと言うとやや偏食ぎみかもしれません。ただ、栄養を補うためのサプリメントはきちんと飲むようにしています。
 健康法というのもとくになかったんですが、コロナ禍になってから逆に始めて、なるべく歩くようになりました。やはり活動量が減ってしまい、動かなきゃいけないと思ったものの、スポーツは趣味じゃないので、それならまずは一駅分歩こうかなと思ったんです。そのうちおっくうでなくなりましたが、わざわざ日曜朝早起きして、スポーツモードに切り替えるというのではなく、日常の中で取り入れるようにしたのが、長続きしているコツかもしれません。

 

 

介護業界で働く人の支援など、人の役に立ち続けたい

 

 今後の目標ですが、介護の現場は相変わらず大変なので、その人たちをサポートする仕組みを作っていきたいなと思っているんです。
 そして長期的には、人の役にたつことを続けていければいいなと思っています。なんとなく看護師になりましたが、その知識と技術で貢献できる間は頑張りたいので、リタイアのことはあまり考えていません。自分の会社なので定年もありませんし、肉体的・精神的にできなくなるまでは、ずっと仕事を続けていきたいですね。
 なので、元気なまま歳を取るのが理想です。そのためには、やはりちゃんと睡眠をとるのが一番かなと。あとは、事務所から退勤したらやることが残っていても、仕事のことは忘れるようにしているんです。そういったオンとオフをしっかり切り分けることも、元気でいるための秘訣だと思っています。

 

所属先:訪問看護ステーションWing