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ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.32

永井洋一さん
事業所副主任、介護支援専門員(ケアマネジャー)、主任介護支援専門員

今後必ず大きくなると見越して飛び込んだ介護の仕事

 

 

 大学在学中に、新聞で「これからは有料老人ホームの時代だ」という記事を読んだのと、ちょうど祖母が特養にお世話になることになったのが、介護の業界を知るきっかけとなりました。そのとき、「この業界は今後ビッグビジネスになるに違いない」と思い、まず自分にできる仕事かどうかを知ろうと、浅草の特養でアルバイトを始めたんです。排泄介助は大変でしたが、介護の仕事自体はできそうだと感じ、大学卒業後に大手の高級有料老人ホームで介護職として働き始めました。実際、給料は思ったように増えませんでしたが、予想以上に介護の業界は大きくなったので、先見の明はあったのかなと思います(笑)。
 そのうち、もっと地域の人に目を向けなければいけないのではないか、本来福祉や介護はそうあるべきなのでは、と思うようになりました。また、職場で色々あって転職のきっかけにと、ケアマネの第一回目の試験で資格を取得しました。
 その後、新設の特養に転職し、最初の1年間介護リーダーとして 介護職を担当した後、退職した居宅のケアマネの仕事を引き継いだんです。

 

 

相手の話をよく聞いて気持ちを汲み取ることを意識。学習も継続

 

 

 利用者の方やそのご家族との信頼関係を築く際には、心理学用語の「内的照合」、すなわち相手の心の中に近づき、共感に努めることを意識しています。そのためにも話をきちんと聞くと同時に、「外的照合」=俯瞰的に見ることも大切なので、その外的照合と内的照合を自在に行き来できるようになるのが目標です。
 また、昔は面接で生活歴を淡々と聞いていましたが、今では相手の物語を繋げていく地道な作業なのかな、と思うようになりました。どのような過程で生きてきたのかを丁寧に聞き出すことで、相手を理解でき、ご本人の気持ちに変化を呼び起こすこともある。ご家族でさえ「初めて聞いた!」ということがよくあり、そうするとご家族の関係もほぐれるんですよね。
 あと、ケアマネの仕事は、相手と心の内を明かし合わないといけないので、それができないとうまくいかない反面、わかりあえたときは醍醐味を感じます。先日も虐待の事例があったんですが、私のことをご家族が信頼してくれて、いい方向に向かいました。今後は、高齢者に関わらず、目の前の人の立場に合った支援ができるようになりたいです。そして、仕事をする上では学習の継続も心がけ、大学では科目履修生として学び、地域のケアマネの学習会(スーパービジョン)への参加や、職場の多職種チームでは学会発表もしています。それなりに大変ですが、こんなに面白い仕事はないですし、人生にも役に立つ仕事だなと感じています。

 

 

休日もアクティブに活動。マラソンは健康法かつストレス解消法!

 

 

 休日は週休2日で、日曜と平日の1日が休みになります。フルマラソンでの3時間半切りが目標なので、日曜日は月250キロを目指してランニングをしています。マラソンは健康にもいいのはもちろんお金もかからず、どこでもできるから旅先でも旅ランも楽しめる。走った後はご飯もおいしくなるから、やらない理由がないかなと(笑)。それに、走っていると心のモヤモヤが晴れて整っていく感じがするので、ストレス解消にもおすすめです。また、運動していると地域の幅広い年代の人と交流もできるので、ずっと続けていきたいですね。
 平日の休みは、リモートで大学の授業を受けたり、月に一度ぐらいは介護についての講師をやったりすることもあり、家でのんびり過ごすことはないですね。あと、コロナ禍前は10年ほど、年に3~4回音楽ボランティアをやっていて、色々な施設を回っていました。私は学生の時にかじった篠笛を担当していて、昭和歌謡や民謡、唱歌などを吹いては、高齢者の方に喜ばれていました。

 

 

大好きなラーメンの食べ歩きが至福の時。普段の食事は野菜多めに

 

 

 食に関しては、とにかくラーメンが好きで、スマホのトップ画面もラーメンですし、地域のラーメン屋の情報は網羅しています! また、LINEでラーメン同好会というグループを作って、食べたラーメンの情報交換をしています。今は月に1回行ければいい方ですが、写真は先日行った筑波の有名店・松尾製麺所で撮影したものです。
 もちろん、ラーメン以外もなんでもおいしく食べるタイプなので、「宅配クック123」さんの試食会でも一番多く食べてたのではないでしょうか(笑)。どの料理もおいしかったので、将来毎日このお弁当でもOKだな、と思いましたね。ただ、以前痛風と診断されて、医師から「とにかく野菜を摂るように」と言われたので、野菜はしっかり食べ続けなければいけないと肝に銘じています。なので、職場には毎日ごはんとおかずと一緒にもやし1袋を持参して、レンジで加熱後ドレッシングをかけて食べていますし、自分で料理するときも野菜は多めに使うようにしています。

 

 

自然かつ正直に生きて、歳を重ねても元気に働き続けるのが目標

 

 これから先は、まだまだ自分は正直になりきれていないので、そうありたいなと思っています。昔は「正直」という言葉がよくわからなかったのですが、スウェーデンでの海外研修で「To be honest」という言葉が出てきたとき、自分は正直じゃないと気付かされ、とても印象に残ったんです。日本の文化ではなかなか自分を出せないというか、自分の気持ちを正直に出すというのは難しいですが、自分にとっても、相手とコミュニケーションを取るにしても、正直であることは非常に大切なことなんですよね。なので、「正直」というのは自分の人生のテーマになっていくのかなと思います。
 仕事では今、「どうやって人を束ねていくのか」というのが一番の課題です。あとは、67歳ながら現役バリバリの走友会の先輩のように、歳を重ねても元気に仕事を続けたいですし、いつまでも健康でおいしいものを食べて、自然に生きていければいいですね。

 

所属先:医療法人竜仁会 牛尾病院指定居宅介護支援事業所