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ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.27

庄田美代子さん
「合同会社風の村」代表、主任介護支援専門員兼管理者、社会福祉士、介護福祉士

祖父母の介護の様子を見たのをきっかけにこの道へ

 

 

 学生の頃、母たちが祖父母の介護をしていたんです。帰省したときにその様子を見て、介護の知識や制度などの知識がまったくなく、何もできないことに歯がゆさや情けなさを感じたのが、福祉に興味を持ったきっかけでした。
 2000年にはヘルパー2級の資格を取得しましたが、受講時に多くの仲間たちの、人を思いやる気持ちや優しさにふれ、とても充実し居心地がよかったことを覚えています。ヘルパーとなってからは訪問介護を担当し、在宅の方の夜中の巡回や入浴車によるサービスも行う中で、自宅で最期まで生活することの大切さを痛感しました。そして、仕事をすればするほど福祉についての知識不足を感じ、日本福祉大学にも入学したんです。土日には東京に泊りがけで出かけ、スクーリングをしながら4年間学び、社会福祉士の資格も取得しました。
 その後、病院や特養の居宅で経験を積み、サービス付き高齢者住宅で管理の勉強をして、2018年に「合同会社風の村」を立ち上げました。

 

 

やりがいを感じつつ、あまり思い入れを強く持たないよう意識

 

 

 今はパソコンやタブレットがあれば、どこでも仕事ができますし、コロナ禍でもあるので職員間でリモート会議をして情報を共有するようにしています。また、人生の中の一分一秒を大切にしたいと思っているので、事務所までの通勤時間を省略できるのはリモートワークのいいところですね。
 もともと事業所は直行・直帰も可、フレックスタイム制の導入をしています。ですが、少しでも困ったことがあれば、いつでも職員2人でかけつけるようにしていて、私もよく助けてもらっていますし、いろいろな考え方を取り入れられるメリットも感じています。
 ケアマネジャーとして心がけているのは、利用者の方の体調が悪い時や不安を感じている時には声をかける機会を増やし、現状をしっかり把握することです。また、なるべく寄り添うようにするなど、不安を少しでも減らすようにもしています。話をする時には楽しい話をして、笑顔を向けてもらえる雰囲気作りをしています。かしこまっていると疲れてしまいますし、こちらの意向を押し付けないようにも気をつけています。
 やりがいを感じるのは、利用者の方が不自由を感じることなく暮らせるお手伝いができた時ですね。かといって、思い入れが強すぎるのはダメだと思っています。熱心にすればするほど疲れて、体調を崩すケアマネも少なくありません。私もかつてその傾向がありましたが、今は利用者の人生を背負わないようにしています。もちろん大事なことを忘れてはいけませんが、マイナスなことは忘れて引きずらないというのも、この仕事を続けていくのに必要なスキルだと思います。あとは仲間を持つことも大事かもしれません。私は仲間に助けられてばかりです(笑)。

 

 

休みは思いっきり楽しみ、ゴルフコンペも開催

 

 

 事業所は日曜日と、平日に1日または半日ずつ2回、週に2日分の休みを取れるようにしています。職員には休日を先に入れるように言っていて、私も真っ先にゴルフの予定を入れています。今年からは事業所でゴルフコンペを始めました。直近では7月8日(木)に開催予定です。
 ほかにも休日は油絵を描いたりヨガやフラダンスで体を動かしたり、ゴルフの打ちっぱなしに行ったりすることが多いですね。油絵は6月17日から27日まで開催の、土浦現代美術作家展に出品しました。
 時々は山にも出かけます。3年前には富士山も登り、元気をもらってきました。5月には谷川岳にも登りましたが、残雪の上を歩き、空が青く眩しく、鳥が鳴いて…。山登りにはいい季節だとしみじみ感じました。
 とくに健康についてやっていることはないのですが、食事についてはもともと料理が好きで、子どもたちに無添加の食品を食べさせたいと、調理師の勉強もしたことがあるんです。なので、今もなるべく自分で料理をするようにしています。

 

 

仕事を続けて、気の合う仲間たちと暮らす場所を作るのが夢

 

 

 今後の目標ですが、今仕事で担当している方たちとは、ずっと関わっていきたいですし、別途行っているブライダルの仕事も引き続き並行してやっていきたいと思っています。将来的には、友人たちと一緒に暮らすところを作りたいと考えています。友人だけでなく、今関わっている多くの方たちとみんなで運動をしたり、絵を描いたり、時にはお酒を飲んだりしながら、ワイワイ暮らせたら最高ですね。
 それと、入居者が要介護になってもお互い協力し合える場所にする、というのも目的の一つです。すでに今、介護スタッフの人数が足りていないのに、これから高齢者はどんどん増えるので、スタッフはますます足りなくなるはずです。なので、自分たちでできることはできるようにしていかないといけないかなと。今は仕事が忙しくて余裕がないのが現状ですが、できるだけ早くその夢を実現させたいです。

 

所属先:ケアプランセンター風の村