高齢者専用宅配弁当 宅配123

宅配クック123コンテンツ

ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.24

河田雅子さん
主任介護支援専門員兼管理者、認知症ケア上級専門士(日本認知症ケア学会)

誰にでも優しくできる人になりたいという思いから、福祉の道へ

 

 

 中学3年の頃、人の優しさについて考えるできごとがあったのと、障害者の方への差別などの話も耳にして、「誰にでも優しくできる人になりたい」「福祉の仕事に就きたい」と思ったのが、この道へ進むきっかけになりました。
 高校生の頃は障害者施設でボランティア活動に精を出し、その後福祉の専門学校に進学しました。卒業後は希望していた重度心身障害児施設の求人がなく、今の特養にあたる老人ホームに入所したんです。
 当時はまだ介護という言葉も一般的でなく、当然介護保険も始まっていない中で、高齢者の方と触れ合ううちに、子供ではなく高齢者の方を相手に仕事をしたいという思いが強くなっていきました。
 そして介護福祉士の資格ができた年に、出産のために一度退職しましたが、休職中も同居していた義祖母が骨折した際、在宅介護支援センターで相談して、経験者の私が家で介護していました。その後、子供が小学校にあがったのを機に、ホームヘルパーの資格を取り、パートで働き始めました。そして6年ほど経験を積んで介護福祉士を、さらに仕事をしていく中で認知症について学びたいと思い、認知症ケア学会の専門士の資格を取得しました。


 

まだ自分には早いと思いながら始めたケアマネの仕事

 

 

 ケアマネの資格は平成20年に取得しましたが、当初はヘルパーの事業所で責任者として働くつもりでした。というのも、理想のケアマネ像があり、自分が人の相談に乗るには経験や人柄もまだまだ、という気持ちがあったからです。ただ、当時ケアマネの求人しかなく、とりあえず始めて、平成29年に自宅の敷地内に「ウェルサポートふじた」を立ち上げて独立しました。
 ケアマネとして心がけているのは、とにかく話を一生懸命聞くこと、ただそれだけです。私自身要領があまり良くないせいもありますが、時間がなくても相手が話したいことをしっかり聞くようにしています。また、なるべく相手のご希望に合わせるため、自分の都合や効率は二の次にして、土曜日の訪問にも対応しています。その分大変ではありますが、利用者の方が安心してくれた時や、「いつでも相談できる」と頼ってくれる時は、やはり嬉しいですしやりがいを感じます。
 あと、ケアマネの仕事のほかに、認知症の方の思いや気持ちを、ご家族や一般の方にも伝えていきたくて、キャラバンメイトとして認知症サポーター養成講座を実施するなど、認知症関連のボランティア活動もしています。


 

休日は家で猫に癒され、おしゃべりでストレス発散

 

 

 基本的に日曜日が休日なのですが、訪問の予定さえなければ、最近は土曜日も休むようにして、たまった家事をこなすようにしています。以前は買い物にもよく行っていましたし、音楽を聴きに行くのが好きなので、コロナウイルスが収束したらコンサートやミュージカルにも出かけたいですね。
 ただ、自宅で犬と猫を、事務所の中でも保護猫を2匹飼っていて、1日3回トイレを兼ねて犬の散歩に出かけなくてはいけないので、あまり長い時間外に出られないというのが実情です(笑)。
 それに、昔から休みになると誰かしらが家に来ていたので、基本的に家にいることが多かったせいか、もっぱらインドア派なんですよね。でも、家や事務所で猫が癒してくれますし、友人や自分と同じ一人ケアマネの方とおしゃべりするのも、いいストレス発散になっています。いい情報交換の場でもありますし、私自身、根がネガティブなのですぐ落ち込んでしまうのですが、悩みをぶつけるとみんなが励ましてくれるので、本当に助けられています。


 

残さず食べるのがモットー。スクワットでダイエットに成功!

 

 

 食に関しては、好き嫌いがほとんどないので、出されたものを残さず食べる、というのが唯一のこだわりです。あと、母が施設にいた際、胃ろうのため2年ほど固形物を食べさせてもらえず、ずっと「食べたい」と言っていたこともあり、最期まで口から食べるということにもこだわりたいですね。
 あと、かつては大家族だったので、大皿料理を大量に作るのが日課だったのと、しばしば親戚も我が家に集まることもあっておはぎを60個も作ったり、毎月のようにお赤飯を炊いたりしていました。写真は、先日一升四合炊いたときのものです。おしゃれな料理を友達にふるまう、というシチュエーションに憧れはありますが、そういう料理はできません(笑)。
 健康法については去年スクワットを始めて、ダイエットに成功したんです。少しリバウンドしましたが、これからも続けていこうと思っています。あと、娘から「きちんと毎日メイクしなきゃだめ」と言われて、化粧をするようにしています。実際に化粧をすると、気持ちがしゃんとしますし、テンションアップにもつながっているように思います。


 

母を目標に笑顔で人生を送るために、今は仕事を精一杯頑張りたい

 

 今、人生の目標としているのは母です。献体を希望し、最期まで凛と生きていた母を尊敬していますし、自分もそうありたいと思っています。あとは、笑って過ごせる人生にしたいですね。そのためにも仕事を頑張らないと(笑)。この仕事は定年がないので、いつまでできるかはわかりませんが、元気なうちは続けていきたいですね。
 そして、色々な人の人生をこれからも見聞きしていくことになるでしょうから、一生勉強していこうと思います。また、皆さんの色々な悩みを真摯に聞くことで、少しでも相手が元気になれる助けになれば幸いです。
 あと、私は義理の両親も自分の母親も自宅で看取ったんですが、いっぱいありがとうと言えたのが本当によかったなと思っています。本庄市でも在宅で看取りの対策をしていますし、家族だけでは無理と思っている方や、家で最期を迎えたいという方の望みを叶えられるよう、多職種と連携して支援していきたいと思っています。

 

所属先:ウェルサポートふじた