高齢者専用宅配弁当 宅配123

宅配クック123コンテンツ

ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.34

上田孝裕さん
管理者、介護支援専門員(ケアマネジャー)、主任介護支援専門員、介護福祉士

母親の病気がきっかけで福祉の仕事を目指すことに

 

 

 私が28歳の頃、当時はまったく違う仕事をしていたのですが、母親が病気になり、「将来的に介護が必要になるかな」と思ったのが、福祉の仕事について考えるきっかけになりました。
 その後、思い切って介護の道に進もうと、仕事をやめてヘルパー2級の資格を取得し、老健で勤め始めました。夜勤などもあり正直きつかったですし、当時結婚していたので、給与など色々と不安もありましたね。
 あと、当時からケアマネを取ろうと思っていたので、その老健には5年ほど勤務して、資格を取得しました。そして、老健併設の居宅に異動願いを出し、ケアマネとして働き始めたんですが、最初は利用者の方の家に行くのが、その人の領域を侵すような気がして抵抗感があり、慣れるまでに3年ほどかかりました。

 

 

利用者の立場に立って臨機応変に対応するのがモットー

 

 

 ケアマネとして失敗も色々しましたが、経験を積んだ今、やはり利用者の立場にたって支援しないといけないなと痛感しています。とくに長年ケアマネとして仕事をしていると、頭の中で描いたケアプランをそのまま提案してしまうことがあるのですが、やはり利用者の方と一緒に考えながら作らないといけないんですよね。実際、利用者の方が自己決定した上でのプランだと、結果的に満足度が高くなると感じています。
 利用者の方やご家族と信頼関係を築くときも、すべて同じコミュニケーションの取り方ではダメなんです。ただ元気に対応すればいいというものでもないですし、どこまでお話ししていいのか、どの程度打ち解けてくれるのかなど、相手の様子を伺いながら臨機応変に対応するようにしています。
 そして、確かに介護の仕事はつらいことも多いですが、目の前の困った人を自分たちの支援で助けてあげられる、やりがいのある仕事です。残念なことに介護の現場は大変というイメージが先行してしまっていて、このやりがいをもっとアピールできればいいな、と思っています。

 

 

汗を流すのが一番のストレス解消! ドライブもいい気分転換に

 

 

 休みは日曜・祝日と、平日の1日休みをとっています。コロナ禍前の日曜は、ほぼ毎週小中高生のサッカーの審判をしていました。元々サッカーを小学生から社会人までずっとやっていて、走って汗を流すのがストレス発散になるんですよね。また、鹿島アントラーズの試合の応援に行ったり、高校生のサッカーリーグを見に行ったりもしていました。
 ただコロナ禍の今は近所を走ったり、自転車で街をウロウロしたり、雑草取りや芝刈りなど庭仕事をしたりするぐらいで、テレビでサッカーの試合や録りだめしていた番組を見ることが多くなりました。あとは、車も好きなので笠間や鹿島、水戸など県内のあちこちにドライブに行くこともあります。車ならコロナウイルスの感染リスクも少ないですし、いいリラックス法になっています。

 

 

たんぱく質を積極的に摂り、体がなまらないよう意識

 

 

 食事に関しては、年齢も重ねてきているので、積極的にたんぱく質を摂るように心がけていて、とくに朝は豆乳や魚肉ソーセージ、納豆などを意識的に摂っています。ときどき料理をすることもあるのですが、安くてたんぱく質の多い鶏肉を使うことが多いです。
 健康法というのはとくにないですが、近所を走るほかにも仕事の合間にストレッチをしたり、テレビを見ながらスクワットをしたり、時間を有効に使いながら体を動かすようにしています。サッカー協会から「体力だけは落とさないでおいて」というお達しもあり、コロナ禍が収束したときにすぐ審判ができるようにしておかないといけないので(笑)。

 

 

地道に毎日精一杯頑張り続けて、社会福祉士の資格取得も目標

 

 仕事の面では大きな目標や独立したいといった野望はないのですが、せっかくここまで頑張ってきたので、できるだけ長くケアマネの仕事を続けて、1日1日精一杯頑張っていくのが大切かなと思っています。つらいことや大変なことがあっても、全力で頑張っていればいいことがあるかなと。
 あとは、この仕事をやっていく上で、質を上げるためにチャレンジはしていきたいですね。とりあえず、社会福祉士を取得しようと思ったときに管理者になってしまい、現在も通常業務と管理者業務で勉強する時間がないのですが、引退するまでの間には取得したいです。
 管理者としては、いろいろなケアマネがいるので、それをまとめていくのが大変ですし、何かあれば責任を負う立場なので、コンプライアンスを順守しながら常に目をいき届けられるよう気を引き締めています。また、法人に所属している以上、経営的な責任もあるので、そのバランスもとっていきたいですね。
 そしてリタイア後は、ここよりももっと田舎な所で、自給自足しながらスローライフを送れればなと思っています。